佐藤超関数

佐藤超関数は、多変数複素関数の成す層の係数のコホモロジー理論を用いて、代数的手法によって展開されたものです。1928年生まれの佐藤 幹夫(さとう みきお)によって考案されたもので、この他に「概均質ベクトル空間」や、「D加群」なども考案しています。また、物理学におけるファインマン積分のように形式的方法であった超関数論を厳密な数学の理論へと変えた人物だと言われています。中学の頃から数学に没頭するようになり、東京大学理学部数学科を卒業し、高校の教師になったこともあります。大学時代は弥永 昌吉に学び、ノーベル物理学賞受賞の物理学者、朝永 振一郎にも学んだこともあるようです。フランスの数学者であるローラン・シュワルツが先に超関数の理論を説いていましたが、佐藤 幹夫は独自の観点から定式化をやり直して、解析関数の境界値の差として超関数をとらえるという方法を生み出したのです。佐藤 幹夫は日本を代表する数学者ですが、論文を書くことをしないため著書もなく、書き込む作業は弟子達が行っていると言われています。