和算

和算(わさん)は、日本のみで発達した数学の1種で、独自に生まれたものというより中国から影響して進化して行ったものと言えるでしょう。和算にはそろばんを用いて計算されることが多いですが、算木も用いられていました。多く普及したのはそろばんですが、算木は代数方程式などの計算に使用されたため、専門家が使うことの方が多かったようです。漢代には『九章算術』と呼ばれる中国の数学書が既にあり、日本では江戸時代に発達したと言われています。吉田 光由の『塵劫記』が当時の教科書のようなもので、かなりの需要があったようです。また、整数論、解析学といった高等数学も発達していたため、西洋での整数論などの研究発表と同時期に日本でも発見されていたと言われ、中には日本の方が早いものもあると伝えられています。関 孝和は円に接する正多角形の辺の長さから円周率を11桁まで割りだしており、関 孝和の弟子においては級数展開を使用して、42桁まで正しい値を計算したと言われています。